研究により、UpToDate がアウトカム向上に関する唯一の臨床意思決定支援リソースであることが実証されました。

UpToDate®は80件を超える研究で取り上げられており、その普及が患者ケアや医療の質の向上に結びつくことが長年に渡って確認されています。

2011年には、ハーバード大学により説得力のある研究が発表されています。この研究では、UpToDateを3年間使用したところ、以下の結果につながったことが確認されています。

  • Hospital Quality Allianceの測定基準で、あらゆる疾患に対する治療の質が向上
  • 入院期間の短縮(年間372,000日短縮)
  • 死亡率の低下(3年間で11,500名の生命が救われる)

「このデータでは、UpToDateなどのコンピューター化されたツールの使用により、よりよい判断、よりよいアウトカム、よりよい治療が可能になることが示唆されている。」 — ハーバード大学医師、公衆衛生学修士、研究論文執筆者 Ashish Jha

UpToDateは最も多く使用されている電子臨床情報源

臨床上の疑問に対する回答入手:障害と可能な解決法

Ely JW, Osheroff JA, Chambliss ML, Ebell MH, Rosenbaum ME. Answering physicians' clinical questions: obstacles and potential solutions. J Am Med Inform Assoc. 2005 Mar-Apr;12(2):217-24.

アイオワ州の総合診療医が、患者ケアに関する疑問に対する回答入手の障害となっている要因についての研究を実施した。医師は半日あたり5.5件の疑問が浮かび上がるが、回答を追求するのはそれらの疑問のわずか55%であった。研究対象となった10種類以上の情報源の中で、回答入手に最も多く使用されたのはUpToDateであった(41%)。その他の情報源は、Epocrates(25%)、MICROMEDEX(15%)、Sanford Guide to Antimicrobial Therapy(14%)などであった。

  • 一般的に、プライマリケア医は1日に約11件の疑問が浮かび上がる。回答を追求するのはそれらの疑問の55%であるが、回答が得られるのはそのうちわずか40%。
  • すべての疑問に対する回答が入手できれば、患者管理に関する判断が1日に最大5件変わる可能性がある。
  • 回答を追求しない最大の理由は、回答が存在するかどうか疑わしいと医師が考えていること。

ユーザー中心、タスク指向のアプローチを使用したベッドサイドで利用できる情報源5製品の評価

Campbell R, Ash J. An evaluation of five bedside information products using a user-centered, task-oriented approach. J Med Libr Assoc 2006 Oct; 94(4):435-41, e206-7.

  • 参加者は、他の情報源を使用した場合に比べて多くの臨床上の疑問に対する回答を、UpToDateを使用して入手できた(P<0.0001)。
  • 「このデータベースは全体的にニーズを満たしていますか?」という質問への回答で、UpToDateは他の情報源に比べてはるかに高い順位が付けられた(P = 0.006)。また、使いやすさの順位もはるかに高かった(P<0.0001)。
  • ほとんどのユーザーは(76%)、UpToDateを1位に選択した。UpToDateを最下位に順位付けたユーザーはいなかった。

ある医大の医療従事者の情報購読習慣:頻度、有用性、困難

Leff B, Harper GM, The reading habits of medicine clerks at one medical school: frequency, usefulness, and difficulties. Acad Med. 2006 May;81(5):489-94.

UpToDateはジョン・ホプキンス大学の医学生に最も一般的に使用されている情報購読源で、最も有用だと評価された。

外来研修中のプライマリケア内科研修医の情報購読習慣についての複数プログラム評価

Lai CJ, Aagaard E, Brandenburg S, Nadkarni M, Wei HG, Baron R., Multiprogram evaluation of reading habits of primary care internal medicine residents on ambulatory rotations. J Gen Intern Med. 2006 May;21(5):486-9.

オンライン情報源の中で、UpToDateを定期的に利用している研修医は98%、文献検索利用は44%、Googleなどの検索エンジン利用は35%であった。

医学生の情報源利用:デジタル時代の幕開けか?

Peterson MW, Rowat J, Kreiter C, Mandel J. Medical students' use of information resources: is the digital age dawning? Acad Med. 2004 79(1):89-95.

アイオワ大学の研究者が、臨床過程に移行する2年生によるUpToDateの利用状況をモニターした。学生はUpToDateを速やかに採用した。3年生終了時までに、以下の状況がみられた。

  • 学生の85%以上が、医学情報の主要情報源として電子情報源を挙げた(UpToDateは53%、MDConsultは33%)。UpToDateは他の情報源に比べて、選好度が有意に高かった。
  • 学生は電子情報源を毎日使用しており、臨床上の疑問のほとんどに対する回答の入手に要する時間は15分以下であった。

診療中に浮かび上がった臨床上の疑問に対する回答は、PubMedよりもUpToDateを利用して入手する傾向が高い

Hoogendam A, Stalenhoef AFH, de Vries Robbé PF, Overbeke AJ, Answers to Questions Posed During Daily Patient Care Are More Likely to Be Answered by UpToDate Than PubMed. J Med Internet Res 2008;10(4):e29.

オランダで観察研究を実施し、70名の医師が抱く2,986問の患者に関する疑問を検討した。利用可能な情報源は、PubMed、UpToDate、Harrison's Online、および医薬品データベースであった。著者は以下のように結論づけた。「データによると、どのような主要医学トピックに関しても、エビデンスレベルの低い情報源で検索する理由はない。UpToDateを主な情報源として使用するのは賢明である。」

  • UpToDateは最も頻繁に使用され(疑問の78%で使用)、検索した疑問の内容に関わらず、UpToDateを使用して回答を入手できる可能性はPubMed使用の場合に比べて有意に高かった。

エビデンスに基づいた図書館と情報プラクティス

Farrell A, Evidence Based Library and Information Practice 2008, 3:2

カナダのニューファウンドランドメモリアル大学が実施した調査で、UpToDateはエビデンスに基づいた他の情報ツールに比べて、最大数の臨床関連質問に関する情報を提供できることがわかった。

  • UpToDateは、その使いやすさと情報提供度で評価された。

臨床上の疑問に対する回答に関する無作為化試験:評価前検索ツールとMEDLINEの比較

Patel MR, Schardt CM, Sanders LL, Keitz SA. Randomized trial for answers to clinical questions: evaluating a pre-appraised versus a MEDLINE search protocol. J Med Libr Assoc. 2006 Oct;94(4):382-7.

デューク大学医療センター内科が実施した研究で、臨床上の疑問の大部分に対する回答の検索用に、医学図書館はMEDLINEだけでなく、UpToDateのような評価前情報源を提供する必要があると結論付けられた。

研修医が患者に関して抱く臨床上の疑問:エビデンスに基づく教育機会

Schilling LM, Steiner JF, Lundahl K, Anderson RJ. Residents' patient-specific clinical questions: opportunities for evidence-based learning. Acad Med. 2005 Jan;80(1):51-6.

コロラド大学で、患者に関する臨床上の疑問が研修医の患者ケアに関する意思決定に及ぼす影響についての研究を実施した。内科研修医に臨床上の疑問を考えてもらい、エビデンスに基づく教育指針を使用して、その疑問に対する回答を入手させた。研究結果から、以下が判明した。

  • 研修医が最も頻繁に使用した情報源はUpToDate。

UpToDateは臨床上の疑問に対する回答を最も効率的に提供

臨床上の疑問に対する回答入手:障害と可能な解決法

Ely JW, Osheroff JA, Chambliss ML, Ebell MH, Rosenbaum ME. Answering physicians' clinical questions: obstacles and potential solutions. J Am Med Inform Assoc. 2005 Mar-Apr;12(2):217-24.

アイオワ州の総合診療医が、患者ケアに関する疑問に対する回答入手の障害となっている要因についての研究を実施した。医師は半日あたり5.5件の疑問が浮かび上がるが、回答を追求するのはそれらの疑問のわずか55%であった。研究対象となった10種類以上の情報源の中で、回答入手に最も多く使用されたのはUpToDateであった(41%)。その他の情報源は、Epocrates(25%)、MICROMEDEX(15%)、Sanford Guide to Antimicrobial Therapy(14%)などであった。

  • 一般的に、プライマリケア医は1日に約11件の疑問が浮かび上がる。回答を追求するのはそれらの疑問の55%であるが、回答が得られるのはそのうちわずか40%。
  • すべての疑問に対する回答が入手できれば、患者管理に関する判断が1日に最大5件変わる可能性がある。
  • 回答を追求しない最大の理由は、回答が存在するかどうか疑わしいと医師が考えていること。

患者ケアにおける図書館と情報サービスの価値:多施設研究の結果

Marshall JG, Sollenberger J, Easterby-Gannett S, Morgan LK, Klem ML, Cavanaugh SK, Oliver KB, Thompson CA, Romanosky N, Hunter S. The value of library and information services in patient care: Results of a multi-site study. Journal of the Medical Library Association 2013 Jan; 101(1):39-46.

全米医学図書館ネットワーク中大西洋地区およびノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究者が、図書館および情報サービスが患者ケアに及ぼす価値と影響についての大規模多施設研究を実施した。回答者は、都市部および地方の118病院にサービスを提供する56の図書館を利用する臨床医16,122名であった。

患者ケアのための情報を検索した最近の事例を報告するよう回答者に求めたところ、以下が明らかになった。

  • は医師や研修医が最も多く利用するCDSツールであり、他のCDSツールと比べてはるかに多用されていた。UpToDateの利用をわずかに上回ったのは調査研究のみであった。
  • 臨床医の報告によると、患者ケアインシデントの6%で死亡が回避された
  • 情報源で検索した結果、以下の臨床意思決定を変更した:診断(25%)、薬剤の選択(33%)、その他の治療(31%)、検査の指示(23%)、患者に対する助言(48%)
  • 臨床医の報告によると、誤診、患者死亡、薬物有害反応、投薬過誤、不必要な検査の指示などの有害事象が回避された
  • 入手した情報により、1インシデントにつき平均2時間半の時間節約につながったと回答者の85%が報告

資料提供:Medical Library Association(掲載許諾済)

UpToDateとClinicalKeyの比較によるユーザー選択調査

Michael R. Kronenfeld, MLS, MBA, AHIP, R. Curtis Bay, PhD, William Coombs, MA. Survey of user preferences from a comparative trial of UpToDate and ClinicalKey. J Med Libr Assoc. 2013 April; 101(2): 151–154.

T. スティル健康科学大学(A. T. Still University of Health)が実施したUpToDateとClinicalKeyの比較調査が、最近Journal of the Medical Library Association(JMLA)で発表され、一般公開された。この調査研究には、2つの整骨医学校およびアシスタントドクタープログラムから23名の職員と292名の学生が参加した。

  • 全体的満足度ではUpToDateがClinicalKeyを上回った。特に臨床実習中や臨床講義を担当しているユーザーは、UpToDateを選択する傾向が極めて高かった。
  • 使いやすさ、具体的な質問に対する回答入手の効率性、構成、奥深さの点ではUpToDateが大幅に上回った。
  • 図書館が1つだけ購入できる製品として、UpToDateは圧倒的多数で選択された。
  • ClinicalKeyはフルテキストの品揃えで、講義形式の研修を受けているユーザーに高い評価を受けたが、ポイントオブケアで使うツールとしては限界がある。

著者は、臨床の場面ではUpToDateが推奨されると結論づけた。さらに、「臨床の場面で多用される」だけでなく、回答者の報告によると、学生にとって「UpToDateが利用できないことは、競争上の不利になる」と述べた。

著者は、ClinicalKayが先進的なマーケティングでは「医師が利用するポイントオブケア製品」だと暗示されていると認識しながらも、「調査回答者は、CllinicalKeyの主要ポイントオブケア製品であるFirst ConsultはUpToDateに匹敵するものではないと報告しており、ポイントオブケアでの利用は限られる」と結論づけている。

エビデンスに基づいた4種類の情報源(ACP PIER、Essential Evidence Plus、First Consult、UpToDate)を使用した回答検索の比較:無作為化比較試験

Ahmadi SF, Faghankhani M, Javanbakht A, Akbarshahi M, Mirghorbani M, Safarnejad B, Baradaran H. Tehran University of Medical Sciences, Iran Med Teach. 2011;33(9):724-30.

  • 回答入手率は、UpToDateで86%、First Consultで69%、ACP PIERで49%、Essential Evidence Plusで45%(p<0.001)。
  • 回答入手までの平均時間は、UpToDateで有意に短かった。
  • UpToDateは、エビデンスに基づいたその他3種類の情報源に比べて、内容が総合的であり、回答入手も早いと考えられる。従って、臨床医の疑問に対する回答をポイントオブケアで入手するには最良の情報源の1つだといえる。

情報精通を臨床研修医に教える際のPubMed Clinical QueriesとUpToDateの比較:交差無作為化比較試験

Sayyah Ensan L, Faghankhani M, Javanbakht A, Ahmadi SF, Baradaran HR. Center for Educational Research in Medical Sciences, Medical Education and Development Center, Tehran University of Medical Sciences, Tehran, Iran PLoS One. 2011;6(8):e23487. Epub 2011 Aug 12.

  • ITT解析によると、参加者はUpToDateを使用して67件の疑問に対する回答を入手した(76%)。PubMed Clinical Quesirsを使用した場合は、38件であった(43%)。
  • 回答入手までの時間の中央値は、UpToDateで有意に短かった。
  • 入手した回答の精度に対する満足度、情報源との対話、全体的満足度は、PubMed Clinical Queriesと比較してUpToDate利用者で高かった(P<0.001)。

Google、Ovid、PubMed、UpToDateの速度、精度、信頼度:無作為化試験の結果

Robert H Thiele, Nathan C Poiro, David C Scalzo, et al. Postgrad Med J 2010 86: 459-465 doi: 10.1136/pgmj.2010.098053

  • 最も人気の高い検索ツールはGoogle。
  • GoogleおよびUpToDateのユーザーは、PubMedのユーザーに比べて正確な回答を得る可能性が高い。
  • 被験者が最も信頼を寄せていたのはUpToDate。
  • GoogleおよびUpToDateを使用した検索は、PubMedやOvidを使用した検索に比べて回答入手時間が短かった。

ユーザー中心、タスク指向のアプローチを使用したベッドサイドで利用できる情報源5製品の評価

Campbell R, Ash J. An evaluation of five bedside information products using a user-centered, task-oriented approach. J Med Libr Assoc 2006 Oct; 94(4):435-41, e206-7.

  • 参加者は、他の情報源を使用した場合に比べて多くの臨床上の疑問に対する回答を、UpToDateを使用して入手できた(P<0.0001)。
  • 「このデータベースは全体的にニーズを満たしていますか?」という質問への回答で、UpToDateは他の情報源に比べてはるかに高い順位が付けられた(P = 0.006)。また、使いやすさの順位もはるかに高かった(P<0.0001)。
  • ほとんどのユーザーは(76%)、UpToDateを1位に選択した。UpToDateを最下位に順位付けたユーザーはいなかった。

ある医大の医療従事者の情報購読習慣:頻度、有用性、困難

Leff B, Harper GM, The reading habits of medicine clerks at one medical school: frequency, usefulness, and difficulties. Acad Med. 2006 May;81(5):489-94.

UpToDateはジョン・ホプキンス大学の医学生に最も一般的に使用されている情報購読源で、最も有用だと評価された。

外来研修中のプライマリケア内科研修医の情報購読習慣についての複数プログラム評価

Lai CJ, Aagaard E, Brandenburg S, Nadkarni M, Wei HG, Baron R., Multiprogram evaluation of reading habits of primary care internal medicine residents on ambulatory rotations. J Gen Intern Med. 2006 May;21(5):486-9.

オンライン情報源の中で、UpToDateを定期的に利用している研修医は98%、文献検索利用は44%、Googleなどの検索エンジン利用は35%であった。

医学生の情報源利用:デジタル時代の幕開けか?

Peterson MW, Rowat J, Kreiter C, Mandel J. Medical students' use of information resources: is the digital age dawning? Acad Med. 2004 79(1):89-95.

アイオワ大学の研究者が、臨床過程に移行する2年生によるUpToDateの利用状況をモニターした。学生はUpToDateを速やかに採用した。3年生終了時までに、以下の状況がみられた。

  • 学生の85%以上が、医学情報の主要情報源として電子情報源を挙げた(UpToDateは53%、MDConsultは33%)。UpToDateは他の情報源に比べて、選好度が有意に高かった。
  • 学生は電子情報源を毎日使用しており、臨床上の疑問のほとんどに対する回答の入手に要する時間は15分以下であった。

臨床上の疑問は日常的に浮かび上がるが、そのほとんどは未解決

臨床上の疑問に対する回答入手:障害と可能な解決法

Ely JW, Osheroff JA, Chambliss ML, Ebell MH, Rosenbaum ME. Answering physicians' clinical questions: obstacles and potential solutions. J Am Med Inform Assoc. 2005 Mar-Apr;12(2):217-24.

アイオワ州の総合診療医が、患者ケアに関する疑問に対する回答入手の障害となっている要因についての研究を実施した。医師は半日あたり5.5件の疑問が浮かび上がるが、回答を追求するのはそれらの疑問のわずか55%であった。研究対象となった10種類以上の情報源の中で、回答入手に最も多く使用されたのはUpToDateであった(41%)。その他の情報源は、Epocrates(25%)、MICROMEDEX(15%)、Sanford Guide to Antimicrobial Therapy(14%)などであった。

  • 一般的に、プライマリケア医は1日に約11件の疑問が浮かび上がる。回答を追求するのはそれらの疑問の55%であるが、回答が得られるのはそのうちわずか40%。
  • すべての疑問に対する回答が入手できれば、患者管理に関する判断が1日に最大5件変わる可能性がある。
  • 回答を追求しない最大の理由は、回答が存在するかどうか疑わしいと医師が考えていること。

研修医のクリニックにおける医学情報ニーズは満たされているか?

Green ML, Ciampi MA, Ellis PJ. Residents' medical information needs in clinic: are they being met? Am J Med. 2000 Aug 15;109(3):218-23.

  • 研修医は3名の患者を診察するごとに2つの疑問が浮かび上がり、回答を追求したのはそれらの疑問の29%。
  • 回答を追求しなかった主な理由は、時間の欠如(60%)。

診療における情報:患者ケアに関して家庭医が抱く疑問の分析

Ely JW, Osheroff JA, Ebell MH, Bergus GR, Levy BT, Chambliss ML, Evans ER. Analysis of questions asked by family doctors regarding patient care. BMJ. 1999 Aug 7;319(7206):358-61.

  • 家庭医は患者ケアに関する疑問を多々抱くが(10名の患者を診察するごとに約3つの疑問、または1日8つの疑問)、回答を追求したのはそれらの疑問のわずか40%であった。回答を求めた疑問の80%では回答が得られた。
  • 問題が緊急で、決定的な回答が存在すると医師が判断した場合は、回答を追求した。

プライマリケアにおける情報検索:医師はどの臨床上の疑問に対する回答を追求し、どれを未解決のままにするかをどのように判断しているか

Gorman PN, Helfand M. Information seeking in primary care: how physicians choose which clinical questions to pursue and which to leave unanswered. Med Decis Making. 1995 Apr-Jun;15(2):113-9.

  • プライマリケア医は、患者の診察中に多くの疑問が浮かび上がるが、回答を追求するのはそれらの疑問のわずか30%ほど。
  • どの疑問に対する回答を追求するかを判断する主な要因は2つあり、それらは決定的な回答が存在すると医師が考えること、および患者の問題の緊急性である。

診察室での情報ニーズは満たされているか?

Covell, DG, Uman, GC, Manning, PR, Information Needs in Office Practice: Are They Being Met? Ann Intern Med 1985;103(4):596-9.

一般的な半日間の診療中に浮かび上がったニーズを47名の医師に自己報告してもらい、検討した。

  • 医師は、平均して週に1度回答が必要になると自己報告。
  • 3名の患者を診察するごとに、2つの疑問が浮かび上がる。
  • 回答を入手するのは、臨床上の疑問のわずか30%。通常は他の医師や医療関係者に相談して解決。

臨床知識は時とともに減少

系統的レビュー:臨床経験と医療の質との関係

Choudhry NK, Fletcher RH, Soumerai SB. Systematic review: the relationship between clinical experience and quality of health care. Ann Intern Med. 2005; 142:260.

経験年数の長い医師は知識やスキルが蓄積され、ケアの質も上がるという通念を検証したところ、医師の経験年数とケアの質とが反比例関係にあるという結果が示された。著者は以下のように結論付けている。

  • 経験年数の長い医師は、提供するケアの質が低くなる可能性がある。結果として、質を向上させる措置が必要な場合がある。

UpToDateで患者治療が向上

患者ケアにおける図書館と情報サービスの価値:多施設研究の結果

Marshall JG, Sollenberger J, Easterby-Gannett S, Morgan LK, Klem ML, Cavanaugh SK, Oliver KB, Thompson CA, Romanosky N, Hunter S. The value of library and information services in patient care: Results of a multi-site study. Journal of the Medical Library Association 2013 Jan; 101(1):39-46.

全米医学図書館ネットワーク中大西洋地区およびノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究者が、図書館および情報サービスが患者ケアに及ぼす価値と影響についての大規模多施設研究を実施した。回答者は、都市部および地方の118病院にサービスを提供する56の図書館を利用する臨床医16,122名であった。

患者ケアのための情報を検索した最近の事例を報告するよう回答者に求めたところ、以下が明らかになった。

  • は医師や研修医が最も多く利用するCDSツールであり、他のCDSツールと比べてはるかに多用されていた。UpToDateの利用をわずかに上回ったのは調査研究のみであった。
  • 臨床医の報告によると、患者ケアインシデントの6%で死亡が回避された
  • 情報源で検索した結果、以下の臨床意思決定を変更した:診断(25%)、薬剤の選択(33%)、その他の治療(31%)、検査の指示(23%)、患者に対する助言(48%)
  • 臨床医の報告によると、誤診、患者死亡、薬物有害反応、投薬過誤、不必要な検査の指示などの有害事象が回避された
  • 入手した情報により、1インシデントにつき平均2時間半の時間節約につながったと回答者の85%が報告

資料提供:Medical Library Association(掲載許諾済)

ユーザー中心、タスク指向のアプローチを使用したベッドサイドで利用できる情報源5製品の評価

Campbell R, Ash J. An evaluation of five bedside information products using a user-centered, task-oriented approach. J Med Libr Assoc 2006 Oct; 94(4):435-41, e206-7.

  • 参加者は、他の情報源を使用した場合に比べて多くの臨床上の疑問に対する回答を、UpToDateを使用して入手できた(P<0.0001)。
  • 「このデータベースは全体的にニーズを満たしていますか?」という質問への回答で、UpToDateは他の情報源に比べてはるかに高い順位が付けられた(P = 0.006)。また、使いやすさの順位もはるかに高かった(P<0.0001)。
  • ほとんどのユーザーは(76%)、UpToDateを1位に選択した。UpToDateを最下位に順位付けたユーザーはいなかった。

医師はどのようにポイントオブケアでのオンライン臨床意思決定支援システムを利用しているのか:UpToDateのケーススタディ

Addison J, Whitcombe J, Glover SW. How doctors make use of online, point-of-care clinical decision support systems: a case study of UpToDate. Health Information & Libraries Journal, 2012 30, pp. 13–22.

UpToDateを購読している北西イングランドの医療機関に勤務する医師に対し、オンライン質問票を使用して調査を実施した。回答者は、UpToDateを使用した状況、およびどのような利点があったかを詳述するように求められた。

UpToDateを使用した239名の90%が、以下のようなメリットを少なくとも1つ挙げた。

  • UpToDateが治療の遅延減少につながったと57%が回答
  • UpToDateが不必要な診断検査の回避につながったと52%が回答
  • UpToDateが診断の遅延減少につながったと48%が回答
  • UpToDateが治療に関する意思決定の変更に結びついたと39%が回答
  • UpToDateが入院期間の短縮につながったと28%が回答

臨床情報支援システムと米国の救急病院におけるメディケア受給者患者の安全性向上、合併症減少、入院期間短縮との関係

Bonis PA, Pickens GT, Rind DM, Foster DA. Association of a clinical knowledge support system with improved patient safety, reduced complications and shorter length of stay among Medicare beneficiaries in acute care hospitals in the United States. Int J Med Inform. 2008 Nov;77(11):745-53.

エビデンスに基づいた知識(主にUpToDateにより入手)が入院患者の治療に関する医師の判断に及ぼす影響について検討した。情報を入手する前、ほとんどの医師は自分がエビデンスに基づいた選択をしていると確信していた。情報を読んだ結果、以下が明らかになった。

  • 病院の質や効率とUpToDateの使用の間に強い関連性があることが実証された。
  • UpToDateにアクセスできる病院は、そうでない病院に比べて、患者の安全性や合併症に対してリスク調整後対策が有意に優れており、入院期間も有意に短縮されている(退院1件あたり平均0.167日短縮)。こうしたメリットは、UpToDateの利用頻度と相関していた。

エビデンスが医師の入院患者治療に関する意思決定に及ぼす影響

Lucas BP, Evans AT, Reilly BM, Khodakov YV, Perumal K, Rohr LG, Akamah JA, Alausa TM, Smith CA, Smith JP. The impact of evidence on physicians' inpatient treatment decisions. J Gen Intern Med. 2004 May;19(5 Pt 1):402-9.

エビデンスに基づいた知識(主にUpToDateにより入手)が入院患者の治療に関する医師の判断に及ぼす影響について検討した。情報を入手する前、ほとんどの医師は自分がエビデンスに基づいた選択をしていると確信していた。情報を読んだ結果、以下が明らかになった。

  • 患者の18%で治療に関する変更が発生した。
  • ほとんどの変更は、患者ケアの向上に結びついたと考えられている。

大学病院におけるUpToDateの使用状況

Maviglia, SM, Martin, MT, Wang, SJ, et al. Usage of UpToDate at an academic medical center. J Gen Inter Med 2002; 17(Suppl1):204.

マサチューセッツ総合病院およびブリガム・アンド・ウィメンズ病院の臨床医を対象にオンライン調査を実施したところ、UpToDateのユーザーにより以下の効果が報告された。

  • UpToDateは意思決定に欠かせないと95%が回答
  • 診断を変更したと94%が回答
  • UpToDateが患者管理の変更に結びついたと95%が回答
  • UpToDateが患者に最善のケアを提供するのに役立ったと97%が回答
  • UpToDateによってよりよい医師になることができると90%が回答
  • 意思決定に自信が持てるようになったと96%が回答

電子データベースは、忙しい医師が臨床上の疑問に対する回答を入手する助けになるか?

Blackman D, Cifu A, Levinson W. Can an electronic database help busy physicians answer clinical questions? J Gen Intern med 2002; 17Suppl1:220.

シカゴ大学は、4つのプライマリケアクリニックに勤務する10名の医師を対象に、UpToDateの影響に関するパイロット調査を実施した。通常使用する情報源としてUpToDateを利用する・しないグループに、医師を無作為に割り付けた。臨床現場をモニターし、5週間に来院した678名の患者に関するデータを収集した。

  • UpToDateのユーザーの回答入手までの時間は数分以内であり、これは対照群(回答入手までに最大3日)と比較して有意に早いものであった(p=.03)。

UpToDateは医学教育に重要な役割を果たす

ある医大の医療従事者の情報購読習慣:頻度、有用性、困難

Leff B, Harper GM, The reading habits of medicine clerks at one medical school: frequency, usefulness, and difficulties. Acad Med. 2006 May;81(5):489-94.

UpToDateはジョン・ホプキンス大学の医学生に最も一般的に使用されている情報購読源で、最も有用だと評価された。

日本の研修医における入院患者経験数、救急医療研修、オンライン学習リソースが総合診療のIn-Training Examinationスコアに及ぼす影響

Kinoshita K, Tsugawa Y, Shimizu T, Tanoue Y, Konishi R, Nishizaki Y, Shiojiri T, Tokuda Y. Impact of inpatient caseload, emergency department duties, and online learning resource on General Medicine In-Training Examination scores in Japan. International Journal of General Medicine 2015:8.

日本で研修医に義務付けられている2年間の卒後研修プログラムを提供する教育病院において、初期研修医(卒後1年・2年)を対象に、総合診療(General Medicine)のIn-Training Examination(GM-ITE)を使用して臨床的知識を評価する調査を実施した。

  • 救急研修頻度が1ヶ月に4~5回の研修医は、それよりも多いまたは少ない研修医と比較して、平均スコアが高かった。
  • 入院担当ケース数が最も多かった研修医は、より少なかった研修医と比較して、平均スコアが最も高かった。
  • UpToDateのトピック閲覧数が多い病院ほど、平均スコアが有意に高かった。

救急研修頻度、入院担当ケース数及びエビデンスに基づく電子リソースの利用に、研修医の臨床的知識の向上との関連が認められた。

電子医学情報源の使用と内科医資格維持試験スコアで判断する診療特性の関係

Darcy A. Reed, MD, MPH, Colin P. West, MD, PhD, Eric S. Holmboe, MD, Andrew J. Halvorsen, MS, Rebecca S. Lipner, PhD, Carola Jacobs, BA, and Furman S. McDonald, MD, MPH. Relationship of Electronic Medical Knowledge Resource Use and Practice Characteristics with Internal Medicine Maintenance of Certification Examination Scores. J Gen Intern Med. 2012 Feb.

資格維持試験(MOC)の成績は、ケアの質に関係している。メイヨークリニックは、電子医学情報源の使用、および内科医資格を更新する医師の診療特性と試験スコアの関係を検討した。

  • UpToDateの使用は、内科医資格維持試験(IM-MOCE)での高得点と関連性があった。

電子医学情報源の使用と内科医資格維持試験スコアで判断する診療特性の関係

Cooper AL, Elnicki DM. Resource utilization patterns of third-year medical students. Clin Teach. 2011 Mar;8(1):43-7.

資格維持試験(MOC)の成績は、ケアの質に関係している。メイヨークリニックは、電子医学情報源の使用、および内科医資格を更新する医師の診療特性と試験スコアの関係を検討した。

内科研修医の学習習慣についての多施設調査

Edson RS, Beckman TJ, West CP, Aronowitz PB, Badgett RG, Feldstein DA, Henderson MC, Kolars JC, McDonald FS. A multi-institutional survey of internal medicine residents' learning habits. Med Teach. 2010;32(9):773-5.

UpToDateは最も有効な学習リソースであると95%が報告。臨床上の疑問に対する回答を入手するための第一選択肢はUpToDateであると90%が報告。

研修医はPDAおよびUpToDateをどのように活用し、どのように認識しているか

Phua J, Lim TK. How residents and interns utilize and perceive the personal digital assistant and UpToDate. BMC Medical Education 2008, 8:39. doi:10.1186/1472-6920-8-39.

シンガポール国立大学病院の調査で、UpToDateを5カ月間使用したところ、UpToDateが患者管理の変更に結びついたと報告した回答者は60%、UpToDateを同僚に奨めると報告した回答者は95%であった。

内科研修中の医学知識習得に結びつく要因

McDonald FS, Zeger SL, Kolars JC. Factors associated with medical knowledge acquisition during internal medicine residency. J Gen Intern Med. 2007 Apr 28.

メイヨークリニックで内科研修医を対象に、症例検討会への参加や電子情報源(UpToDate)の使用などの学習習慣が医学知識の習得に及ぼす影響を、IM-ITE試験を基準に検討した。IM-ITEは、内科研修医が3年間の研修期間に得る医学知識を査定する。スコアは研修年数を経るごとに上がり、研修期間中に医学知識を習得していることを反映している。試験の成績は、その後に続く米国内科専門医試験の成績と相関している。著者は、各研修医によるUpToDateの利用度(利用状況ログに基づく)とIM-ITEのスコアに相関性があるとした。UpToDateを1日20分使用すると、それに応じてIM-ITEスコアが研修期間全体を通して上昇した。モデルは完全に調整され、IM-ITEの成績に結びつく既知の共変量だと考えられた。これは、UpToDateの使用が、成績の独立変数であることを示唆している。同程度のプラス効果が、症例検討会への定期的参加でも認められた。また、著者は、臨床情報を得るためにUpToDateを最も多く使用するという18,000名の研修医を対象とした調査についても言及した。これらのデータ(およびUpToDateに関連するこれまでの研究)は、UpToDateが医学教育および医学知識の習得で重要な役割を果たしていることを示している。

  • 症例検討会への参加、および電子情報源の自主的な購読は、1年間の研修に相当する知識習得と独立的に関連し、その関連は統計的および教育的に有意であった。

スリランカのプリインターンおよびキャリアの早期段階にある医師の知識探索行動:横断研究

Chaturaka Rodrigo, Sachith Maduranga, Milinda Withana, Deepika Fernando and Senaka Rajapakse. BMC Research Notes 2015, 8:610 doi:10.1186/s13104-015-1600-3.

  • UpToDateは、医学知識の全般的な修得を目的として利用されているオンライン情報源の1つに数えられる
  • キャリアの早期段階にある医師の間でよく使われている

UpToDateで時間の節約が可能に

電子データベースは、忙しい医師が臨床上の疑問に対する回答を入手する助けになるか?

Blackman D, Cifu A, Levinson W. Can an electronic database help busy physicians answer clinical questions? J Gen Intern med 2002; 17Suppl1:220.

シカゴ大学は、4つのプライマリケアクリニックに勤務する10名の医師を対象に、UpToDateの影響に関するパイロット調査を実施した。通常使用する情報源としてUpToDateを利用する・しないグループに、医師を無作為に割り付けた。臨床現場をモニターし、5週間に来院した678名の患者に関するデータを収集した。

  • UpToDateのユーザーの回答入手までの時間は数分以内であり、これは対照群(回答入手までに最大3日)と比較して有意に早いものであった(p=.03)。

UpToDateの利用で投資収益率を定量化

UpToDateのTotal Economic Impact-ブラジルの公立・民間病院の経験に基づいたケーススタディ

Forrester Consulting. A Forrester Total Economic Impact™ Study Prepared for Wolters Kluwer Health. December 2016.

UpToDateが組織に与える財務的影響を評価するため、Forresterはブラジルの公立病院および民間(非営利)病院の代表に対して、面接調査を実施した。両病院とも、数年間にわたるUpToDateの利用経験があった。

分析は、500床、従業員数約4,000人(うち医師800人)、年間入院患者数24,000人、年間外来患者数570,000人、年間予算約8億レアルのブラジルの病院を基準とした。

UpToDateは、コストを抑えながらケアの質を改善する可能性

面接対象の医師はすべて、UpToDateの広範な使用がケアの質の改善に結びついたと感じていた。また、医師の生産性向上、不必要な紹介の回避、入院期間の短縮、不必要な診断検査の回避、医師の満足度向上など、影響を受ける可能性がある項目が複数挙げられた。

Forresterの分析では、総合病院での医師の生産性向上と不必要な紹介の回避は、控えめに見積もっても、総費用27万レアルに対して110万レアルの定量効果があることを示唆している。これは、合計すると3年間の分析期間にわたって約81.6万レアルの正味現在価値(NPV)となる(図1)。

Figure 1

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